児童発達支援

机上課題:知育学習ペーパークラフト

 ペーパークラフトについてご紹介いたします。
 ペーパークラフトとは、紙を素材として作る立体模型や立体構造物の総称を指します。今回は海の生き物の模様を使用しておりますが、紙を素材として組み立てる立体構造物になる為、ペーパークラフトの1つのカテゴリーに入ります。お子さん向けのペーパークラフトは、工作に取り組みながら楽しく学ぶ事ができます。
 まず初めに、はさみで点線を切りました。点線は黒と青の2色があり、黒は切る・青は折る線となっております。色をよく見ながら、点線に沿って慎重に切る姿が見られました。はさみは脳の発達を促し、表現力を身に付ける事ができます。また、安全に使用する為に自制心が育ち、道具の正しい使い方と楽しさを知る事ができるのも、はさみを使用した活動の魅力の1つでもあります。
次に、切ったものを線や模様に合わせて折りました。山折りから谷折り、開いて潰すなど様々な工程がある為、1つずつ丁寧に折り方を確認しました。また、折り方の説明書も提示し、より理解して取り組めるように進めました。折る事は、手先を繊細に使用する為、器用に動かす「巧緻性」が身に付き、運動神経にも好影響を与えます。「角と角を合わせる」「折り目が付くまで折る」は進める上で特に重要なポイントとなっております。
 最後に、折ったものを糊で貼りました。身近な材料を使用する楽しさを知り、目で確認した場所に手で貼り付けるという協応
動作にもつながります。魚を貼る場所は自由に設定しました。その為、想像力を身に付ける事ができます。糊もはさみと同様に、道具の正しい使い方と楽しさを知る事ができます。また、分量はどのぐらいがちょうど良いのか、多すぎず少なすぎずと考える力も身に付く事ができます。完成した作品を見て笑顔がみられました。

運動課題:ポックリ・片足立ち・バランスペダル

ひまわり教室で使用している、主にバランス感覚を鍛える運動器具についてご紹介いたします。
 まず初めにポックリについてです。ポックリは、足を乗せ、紐が緩くならないように引っ張りながら交互に足を出して歩く器具です。
楽しみながら自然と背筋が伸び、土踏まずの形成に役立つ事ができます。ポックリは、缶や牛乳パック、段ボールや新聞紙など多くの身近な物で作る事ができます。
 次は片足立ちについてです。片足立ちは床で行う事もありますが、今回は平均台の上で行いました。その為、床よりも足に力が入り、バランス感覚をより鍛える事ができます。また、平均台の幅や高さを意識する事ができる為、集中力や注意力を高められ、様々な効果が期待できます。お子さんの状態によっては、バランスディスクの上で片足立ちを行う事もあります。
 最後はバランスペダルについてです。バランスペダルは、足が床に着いていない状態であり、身体が空間に投げ出された状態でも
あります。その為、背筋を伸ばして立つ事や身体を元の位置に戻す事が身に付けられます。取り組む際は、まず始めに指導員が両手で支えます。お子さんの状態に合わせて、片手のみ支えたり、支えなしで横についたりと、安全面に配慮した上で取り入れております。
ひまわり教室では、楽しみながらバランス感覚を鍛えられる運動器具を他にも多くご用意しております。

放課後デイサービスの支援

4月のSSTでは、新年度となり新しい場所での生活がスタートしたお子様も多いため、集団生活のルール(号令の仕方、トイレの使い方、手の洗い方など)について考えました。
 手洗い指導では、洗って清潔にした手で触れた食パンと汚れた手で触れた食パンを2週間置いておいた比較の画像を見てもらいました。汚れた手で触れた食パンにはカビが生えてしまったのに対し、清潔な手で触れた食パンはあまり変化がありません。このようにして、洗う前の手には目に見えなくてもたくさんの汚れがついていることを確認した後、実際に手を洗ってみる活動を行いました。手洗いの歌に合わせて丁寧に洗うことができました。定期的に手洗いの大切さについて伝えていきたいと思います。
 他にも場面ごとの挨拶やコミュニケーションスキルについて、カルタなどを用いて楽しみながら学びました。

 5月の工作では紙皿とストローで弓矢を作りました。身近にある材料だけで作ることができる工作ですが、上手にできれば2~3mほどストロー製の矢が飛びます。輪ゴムの位置や穴の大きさなど、どのようにすればうまく飛ぶのかお子様自身で試行錯誤しながら取り組んでいました。紙皿には自由に模様を描いてもらい、色とりどりの楽しい作品が完成しました。はじめに作業の工程を一通り説明し、その後はホワイトボードに貼り付けてある工程表を確認しながらそれぞれのペースで作業を進めていきました。わからないことがあったり、自分だけの力では難しい場面では、挙手して助けを求めるよう促しました。自分で見通しをもって課題に取り組む練習にもなっています。
弓矢が完成した後はみんなで的あてをして遊びました。

子育てハート便

松本先生

放課後等デイサービスで担当をさせていただいている松本です。
 先日読んでいた本に、親のこどもに対する期待についての記述がありました。
 「がんばってね。期待しているからね。といった励ましは、親が望む結果をこどもが出すように一方的に求めている要望。それに対して期待とは、どのこどもにもある成長する期を正しく理解してじっと待つこと。要望にエネルギーは要らないが期待には愛情と忍耐が必要(以上要約)。」
 自分の子育ての時も要望が多かったなぁと思いました。でも。親ってそんなものだと思うのです。忍耐して期待できれば素晴らしいですが、親業って毎日毎日24時間365日。親も生身の人間、愛情があっても抱くのはつい要望になることも多いと思います。
 ひまわり教室では一人一人への理解を職員の間で共有し、より良い支援を探りながら実施し、振り返り、検証し、相談し…を繰り返す日々です。期を待ちつつ、一人一人の育ちを支えていきたいと思います。

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